検索

蓴羹鱸膾

読み方:じゅんこう ろかい

意味

故郷の名物である蓴菜(じゅんさい)の羹(あつもの)と鱸(すずき)の膾(なます)を懐かしむことから、故郷を深く思い慕い、帰郷したいと願う気持ちをいう。転じて、名利や出世よりも自分の心にかなう生き方を選ぶ意にも用いる。

由来

中国・西晋期(3世紀末〜4世紀初頭ごろ)の張翰(ちょうかん)の故事による。洛陽で仕官していた張翰は、秋風が吹くと故郷・呉の菰菜、蓴羹、鱸魚の膾を思い出し、「人生は志にかなうことが大切だ」として官職を辞し帰郷したという。この逸話が『晋書』張翰伝に記され、「蓴羹鱸膾」は望郷・帰郷願望を表す語となった。

備考

主に文章語・漢文調の非常に難しい表現で、日常会話では「望郷の念」「郷愁」などが普通。単に料理をほめる語ではなく、故郷を思う心を表す。

例文

  • 秋風が吹く季節になると、海外赴任中の彼には蓴羹鱸膾の思いがいっそう募った。
  • 都会での地位を捨てて故郷へ戻った彼の選択には、蓴羹鱸膾の心情があったのだろう。
  • 張翰が蓴羹鱸膾を思って帰郷した故事は、名利より自分の志を重んじる生き方を示している。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字