茹毛飲血
読み方:じょもう いんけつ
意味
鳥獣の毛を生のまま食べ、その血を飲むこと。火を用いて食物を調理することを知らなかった太古の人々の粗野な生活をいう。転じて、文化が未発達で野蛮・未開である状態や風俗をたとえる。
由来
中国の古典『礼記』の「礼運」にある、太古にはまだ火による調理がなく、「その血を飲み、その毛を茹(くら)う」生活であったという記述に基づく。成立時期は前漢から後漢期にかけて編纂されたとされる『礼記』に由来する故事成語である。
備考
古代の生活を表す語であり、現代の人々や特定の民族・文化を「野蛮」と決めつける表現としては不適切になり得る。歴史・考古学的文脈で用いるのが望ましい。
例文
- 火の使用を知らない時代の生活は、茹毛飲血の段階だったと考えられている。
- その小説は、茹毛飲血の暮らしを送る架空の部族を描いている。
- 他文化を安易に茹毛飲血などと呼ぶことは、偏見につながりかねない。
分類
類義語
- 飲血茹毛
- 野蛮未開
- 蒙昧無知
対義語
- 文明開化
- 文化生活