茶飯無事
読み方:さはん ぶじ
意味
毎日、茶を飲み食事をするような、何事もなく平穏でありふれた日常を送ることをいう。禅の文脈では、特別な出来事のない普通の暮らしそのものに価値や悟りを見いだす考えも含む。
由来
中国禅宗で用いられた禅語に由来し、日本の禅林にも受容された表現とされる。「茶飯」は茶を飲み飯を食べるという日々の営み、「無事」は問題や変事がないことを表す。特定の文献への初出や成立年は明確ではない。
備考
「さはんぶじ」と読む。単に退屈な生活をいうのではなく、平穏な日常を尊ぶ肯定的な響きを持つ。似た「日常茶飯事」は、ありふれた事柄・頻繁に起こる事柄の意であり、用法が異なる。
誤用・混同注意
- 「ちゃはんむじ」ではなく、一般に「さはんぶじ」と読む。
- 「日常茶飯事」と同じく「よく起こる出来事」の意味だと誤解しない。茶飯無事は、平穏で変わりない暮らしをいう。
例文
- 退職後は、家族と茶飯無事に暮らせることが何よりの幸せだと感じている。
- 大きな災害もなく、今年も茶飯無事に一年を終えられた。
- 禅の教えでは、茶飯無事の日常を丁寧に生きることにも深い意味があるとされる。
分類
類義語
- 平穏無事
- 平々凡々