至誠感通
読み方:しせい かんつう
意味
この上なく誠実な心をもって人に接すれば、その真心は必ず相手に伝わり、心を動かすことができるということ。「至誠」は最高に誠実な心、「感通」は心や思いが通じ合うことをいう。
由来
中国の儒教古典『孟子』離婁上にある「至誠而不動者、未之有也(至誠で人を動かせない者はいない)」という趣旨を踏まえた語とされる。原典は戦国時代(おおむね紀元前4~3世紀)の思想に由来し、「至誠」と「感通」を結び付けて、真心が相手に通じることを表す四字熟語として用いられるようになった。
備考
やや格調高く、訓話・信条・文章語で用いられる。ことわざの「至誠天に通ず」と意味が近いが、同一の表現ではない。真心を尽くせば必ず望む結果が得られる、という意味に限定しない。
誤用・混同注意
- 「至誠天に通ず」と混同し、「至誠感通天」などとしない。両者は意味の近い別表現である。
- 単に熱意や努力があれば成功するという意味ではなく、相手に対する深い誠実さ・真心を重視する語である。
例文
- 彼は至誠感通を信条として、取引先にも常に率直で誠実な対応を続けた。
- 困難な交渉でも、相手の事情を真剣に考える至誠感通の姿勢が、最終的に信頼を生んだ。
- 長年にわたる教師の献身的な指導は、まさに至誠感通というべきもので、生徒たちの心を動かした。
分類
類義語
対義語
- 虚情仮意
- 巧言令色
- 不誠実