自家撞著
読み方:じか どうちゃく
意味
自分自身の言動・主張・考え方が前後で食い違い、矛盾していること。「自家」は自分自身、「撞著」は物事がぶつかり合う意である。自分の発言によって自分の別の発言を否定してしまうような場合にいう。
由来
中国・南宋の儒学者、朱熹(1130~1200)の語録を弟子たちが編集した『朱子語類』に由来するとされる。現行本は朱熹没後の13世紀後半、1270年ごろに黎靖徳が編纂したもの。「自家」は自分自身、「撞著」はぶつかり合うことを表し、自分の説が自分自身に突き当たって矛盾する意となった。
備考
「撞著」は「撞着」とも書く。日常会話より、評論・論文・議論などで用いられやすい。「矛盾」と近いが、特に同一人物・同一の主張の内部にある食い違いを指す。
別表記
- 自家撞着
誤用・混同注意
- 「じかとうちゃく」と読むのは誤り。標準的な読みは「じかどうちゃく」。
例文
- 「規則は全員に平等だ」と言いながら一部の人だけを特別扱いするのは、自家撞著だ。
- 報告書は前半で経費削減を求め、後半で予算の増額を主張しており、自家撞著の内容になっている。
- 彼の説明は、責任がないと言いつつ自ら判断したとも述べていて、自家撞著を免れない。
分類
類義語
- 自己矛盾
- 前後矛盾
- 自語相違
- 矛盾