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臨終正念

読み方:りんじゅう しょうねん

意味

死を迎える間際に、心を乱さず、正しい心の働き(正念)を保つこと。特に浄土教では、阿弥陀仏を念じて信心を保ったまま臨終を迎え、極楽往生を願うことをいう。

由来

仏教、とりわけ浄土教で重視されてきた語である。「臨終」は死を迎える時、「正念」は迷いや散乱を離れた正しい心の働きをいう。中国で漢訳された浄土教経典にある「臨命終時」「一心不乱」などの思想を背景とし、日本では源信の『往生要集』(985年)で、臨終に正念を保つことが往生の要として説かれ、広く定着した。

備考

主に仏教・浄土教の文脈で用いる専門的な語。日常語として単に「死に際に冷静である」という意味で使うことは少ない。「正念」は単なる前向きな考えではなく、仏教上の正しい気づきや念を指す。

補足

  • 「正念」を単なる「前向きな考え」と解するのは不正確で、仏教では迷いを離れた正しい心の働きや仏を念ずる心を指す。
  • 「臨終正年」は誤記。正しくは「臨終正念」。

例文

  • 浄土教では、念仏を唱えて臨終正念を保つことが大切にされた。
  • 僧侶は病床の信者に寄り添い、臨終正念を乱さないよう念仏を勧めた。
  • 彼は臨終正念という教えに触れ、日頃から心を整えることの重要性を考えた。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字