臨戦態勢
読み方:りんせん たいせい
意味
戦争や戦闘がいつ始まっても対応できるように、兵力・装備・指揮系統などを整え、戦う準備を完了した状態。また、比喩的に、激しい競争や対立に備えた厳重な準備状態をいう。
由来
「戦いに臨む」を意味する漢語「臨戦」と、ある事態に対処するために整えた構えを意味する「態勢」を組み合わせた語である。特定の中国古典に由来する故事成語ではなく、近代以降、とくに明治期以降の軍事・政治・報道の文脈で定着した表現と考えられる。正確な初出年は不明。
備考
主に軍事・安全保障の文脈で用いるが、企業間競争や選挙など、緊迫した対立に備える比喩としても使う。「態勢」は対処のための構えをいい、「体勢」とは区別される。
補足
- 「臨戦体勢」と書くのは一般に誤り。「体勢」は身体の姿勢・体の構えをいい、戦闘に備える準備・構えには「態勢」を用いる。
- 「臨戦体制」は組織・制度面を戦時向けに整える意味で用いられ、「臨戦態勢」とはニュアンスが異なる。
例文
- 国境付近の部隊は、緊張の高まりを受けて臨戦態勢に入った。
- 政府は有事に備え、関係機関が臨戦態勢を整えていると発表した。
- 新製品の発売を前に、営業部は競合他社との競争に向けて臨戦態勢を敷いた。
分類
類義語
- 戦闘態勢
- 戦闘準備
- 臨戦体制
- 警戒態勢
対義語
- 平時
- 平時体制