肝胆披瀝
読み方:かんたん ひれき
意味
心の奥底にある考え・真意・感情を、包み隠さずすべて打ち明けること。「肝胆」は心の内、「披瀝」は開いて十分に述べる意である。多くは「肝胆を披瀝する」という形で、誠意をもって本心や意見を率直に述べる場合に使う。
由来
中国・唐代の文人、劉蕡(りゅうふん)が太和5年(831年)ごろに著した政治論文「応賢良方正能直言極諫科策」にある「皆披瀝肝胆、昧死而言(みな肝胆を披瀝し、死をも顧みずに申し述べる)」に基づくとされる。「肝胆」は肝臓と胆のうから転じて心の奥底、「披瀝」は開き広げて余すところなく述べる意である。
備考
「肝胆披瀝する」「肝胆を披瀝する」として用いるのが一般的。単に事情を説明することではなく、真心から隠し事なく本心を述べるという強い語感をもつ。改まった文章・演説向きの表現。
補足
- 「披瀝」を、意味の異なる「披歴」と書かない。
- 単なる詳しい説明の意味に限定せず、「心の内を包み隠さず明かす」ことを表す語である。
例文
- 会議では、部下が社長に対して会社の現状と改善案を肝胆披瀝した。
- 友人は長年抱えていた不安を肝胆披瀝し、ようやく心が軽くなったようだった。
- 外交交渉では、互いに肝胆披瀝して話し合うことが信頼関係の第一歩となる。
分類
類義語
- 赤心吐胆
- 虚心坦懐
- 襟懐を開く
- 胸襟を開く
対義語
- 秘而不宣
- 胸中に秘す
- 韜光養晦