耳目聡明
読み方:じもく そうめい
意味
耳と目が鋭く、よく見聞きできること。転じて、物事を的確に観察し、理解・判断する力に優れていて聡明であるさまをいう。感覚器官の健やかさと、知性・洞察力の鋭さの両方を表す語。
由来
中国の古典『管子』の「内業」に見える語とされる。「耳目聡明」は、耳目がよく働き、心身が整っている状態を表した。『管子』は伝説的には春秋時代(紀元前7世紀)の管仲に仮託されるが、実際には戦国時代から前漢期にかけて成立・編纂された文献と考えられている。
備考
主に文章語・漢文調の表現で、人の鋭い感覚や知性をほめる際に用いる。「聡明」だけでも賢い意を表すが、この語は特に見聞きする力と観察力を強調する。
別表記
- 耳目聰明
誤用・混同注意
- 「聡明」を「総明」と書かない。
例文
- 彼女は耳目聡明で、会議中のわずかな意見の違いも聞き逃さずに整理した。
- 祖父は高齢になっても耳目聡明で、新聞を読み、社会の出来事について鋭い意見を述べる。
- 組織の長には、現場の声をよく聞き、状況を正しく見極める耳目聡明さが求められる。
分類
類義語
- 耳聡目明
- 明察秋毫
- 聡明叡知
対義語
- 愚昧無知
- 老眼昏花