耳提面命
読み方
じてい めんめい
意味
人に対して、面と向かって親身に、繰り返し教え諭し、導くこと。「耳提」は耳を引いて注意を促すこと、「面命」は顔を合わせて言い聞かせることをいう。単に厳しく命令するのではなく、熱心で行き届いた指導を表す。
由来
中国最古の詩歌集『詩経』の「大雅・抑」にある「匪面命之、言提其耳(面と向かって命じるだけでなく、耳を引いて言い聞かせる)」という句に由来する。『詩経』の詩は概ね西周から春秋時代(前11世紀~前6世紀ごろ)に作られたとされるが、「抑」の正確な成立年は不詳である。
備考
現代では「耳提面命する」「耳提面命の指導」の形で用いる。相手を直接、熱心に教え導く意であり、威圧的に命令するだけの意味ではない。
例文
- 新任の教師は、生徒一人ひとりを耳提面命の思いで指導した。
- 師匠は弟子に技術だけでなく、職人としての心得も耳提面命した。
- 先輩の耳提面命のおかげで、私は仕事の基本を身につけることができた。
類義語
- 懇切丁寧
- 親身の指導
- 手取り足取り教える
- 面授耳提
対義語
- 放任自流
- 放任主義
- 不干渉