習非成是
読み方:しゅうひ せいぜ
意味
誤っている事柄でも、長く繰り返して習慣となると、人々がそれを正しいもの・当然のものと思い込むようになること。誤った慣習や考え方に慣れ切ることへの戒めとしていう。
由来
前漢末から新代にかけての思想家・揚雄(ようゆう、前53年~18年)が著した『法言』の「学行」篇にある、「習乎習、以習非之勝是、況習是之勝非乎(習いの力は、非を習えば是に勝つほどである)」という趣旨に基づく。これを「非を習えば是と成る」とまとめた成語である。成立の背景はおおむね1世紀初め。
備考
「誤りが真実へ変化する」という意味ではなく、誤りに慣れた人々が、それを正しいものとして受け入れてしまう意を表す。組織の悪習や社会的な慣行を批判する文脈で用いられる。
例文
- 長年続いた不合理な規則でも、習非成是となって誰も疑問を抱かなくなっていた。
- 慣例だからと従うだけでは、習非成是によって誤った慣行を温存しかねない。
- 新しい制度を批判する前に、従来のやり方が習非成是になっていないか検証すべきだ。
分類
類義語
- 積非成是