紫気東来
読み方:しき とうらい
意味
紫色のめでたい気が東方からやって来る意から、聖人・賢人の来訪や、世の中に吉事が起こる前触れをいう。転じて、非常にめでたい兆しや、幸運の到来を表す。
由来
前漢の劉向が編んだとされる『列仙伝』の「老子」篇に基づく。函谷関の関守である尹喜が、東方から関に紫気が漂ってくるのを見て聖人の来訪を予知し、ほどなく青牛に乗った老子が現れたという故事による。『列仙伝』の成立は前漢末(紀元前1世紀ごろ)とされるが、「紫気東来」という四字の定型表現としての成立時期は明確ではない。
備考
中国の道教的・吉祥的な故事に由来する雅語で、日常会話ではあまり用いない。祝辞、書画の題字、店舗名や新年の表現など、めでたい場面に適する。紫色の煙そのものを指す語ではない。
別表記
- 紫気東來
誤用・混同注意
- 「紫気」は単なる紫色の気体ではなく、聖人の来訪や吉事を告げる瑞兆を表す。
- 「紫気東來」は旧字体を用いた表記であり、誤字ではない。
例文
- 新社屋の落成式では、紫気東来を願って正面に吉祥を象徴する装飾が施された。
- 若い研究者の画期的な発見は、その分野に紫気東来の兆しをもたらした。
- 春の訪れとともに良い知らせが続き、まさに紫気東来の年になりそうだ。
分類
類義語
- 祥雲瑞気
- 瑞気集門
- 吉祥到来