精進潔斎
読み方:しょうじん けっさい
意味
肉や魚などを断ち、身なりや行いを慎んで心身を清め、神仏への祈願や祭事に備えること。「精進」は仏道修行のために欲を抑えて努めること、「潔斎」は斎戒して身を清めることをいう。転じて、ある大切な事柄に備えて生活を厳しく律する意味でも用いる。
由来
「精進」は、サンスクリット語の仏教語を漢訳した語で、仏道修行に励み、肉食などを慎むことを指す。「潔斎」は中国古来の祭祀に際して身を清め、行いを慎む「斎戒」に由来する語である。この二語を重ねた「精進潔斎」は、神仏への祈願・祭礼の前に心身を清浄に保つことを表す。各語は古くから用いられるが、四字熟語としての成立時期・初出は明確ではない。日本では仏教伝来後の飛鳥時代(6~7世紀)以降、宗教的な習慣として定着した。
備考
本来は神道・仏教などの宗教儀礼に関わる語で、肉食・飲酒を断つことや、身を清めることを含む。現代では比喩的に「生活を慎み、大事に備える」という意味でも使う。単に一生懸命努力する意味ではない。
別表記
- 精進潔齋
補足
- 「精進決済」は誤変換であり、正しくは「精進潔斎」。
- 「精進」を単に『努力すること』と解し、潔斎を伴う宗教的・禁欲的な意味を見落とすことがある。
例文
- 祭典を前に、神職たちは数日間精進潔斎して奉仕に備えた。
- 願掛けの期間は精進潔斎のつもりで、酒や肉を控えることにした。
- 大役を無事に務めるため、彼は精進潔斎して心身の調子を整えた。
分類
類義語
- 斎戒沐浴
- 精進斎戒
対義語
- 酒池肉林
- 放蕩三昧