粉飾太平
読み方:ふんしょく たいへい
意味
実際には問題や不安定な状況があるのに、それを隠したり表面だけを取り繕ったりして、世の中や組織が平和で順調であるように見せかけること。特に、政府・組織・企業などが都合の悪い事実を覆い隠す場合に、批判的な意味で用いる。
由来
中国の歴史書『宋史』に見える語とされる。「粉飾」は白粉を塗って外見を美しく飾ることから、欠点を隠して体裁を整える意に転じた。「太平」は世の中が平和でよく治まっている状態をいう。『宋史』は元代の14世紀(1340年代)に編纂された。
備考
多くは政治・行政・企業経営などについて、現実の問題を隠して安定しているように装う態度を非難する語である。「太平」を「大平」と書かないよう注意する。
補足
- 「粉飾大平」は誤り。正しくは「粉飾太平」。
- 単に平和を飾るという肯定的な意味ではなく、問題を隠して体裁を整えるという批判的な意味で用いる。
例文
- 政府が不都合な統計を公表せず、景気は回復していると宣伝するのは、粉飾太平との批判を受けかねない。
- 事故の原因を調べずに安全宣言だけを出しても、粉飾太平にすぎない。
- 経営陣には、業績不振を粉飾太平でごまかすのではなく、問題を率直に説明する責任がある。
分類
類義語
- 粉飾決算
- 虚飾粉飾
- 欺瞞工作
対義語
- 実事求是
- 現状直視