神州不滅
読み方:しんしゅう ふめつ
意味
日本を神聖な国(神の国)とみなし、その国は決して滅びず永続するという考え。「神州」は神の国としての日本を指し、「不滅」は滅びないことをいう。現在は主に、戦前・戦時中の国家主義や国体思想を説明する文脈で用いられる。
由来
「神州」は本来、中国古典にも見られる神聖な土地を表す語で、日本では日本の異称として用いられてきた。「神州不滅」はそれに「滅びない」という意味の「不滅」を組み合わせた四字句である。特定の一つの古典を典拠とする故事成語ではなく、近代以降、特に明治期から戦時期にかけて、日本は永遠に存続するという国家主義的・国体思想的な標語として広く使われた。
備考
現代では日常的な褒め言葉というより、戦前・戦時中の国家主義、皇国思想と結び付く歴史的表現である。引用・使用する際は、その思想的背景に配慮が必要である。
別表記
- 神洲不滅
補足
- 「神州」を「じんしゅう」と読まない。正しくは「しんしゅう」。
- 「神国不滅」や「皇国不滅」は類似表現であり、「神州不滅」の単なる異表記ではない。
例文
- 戦前の教科書には、神州不滅の観念を強調する記述がみられた。
- 研究者は、「神州不滅」という標語が国民意識の形成に果たした役割を検討した。
- 展示では、神州不滅を掲げた当時のポスターを通して、戦時下の言説を紹介している。
分類
類義語
- 神国不滅
- 皇国不滅
- 永世不滅
対義語
- 国家滅亡
- 亡国