神出鬼没
読み方:しんしゅつ きぼつ
意味
神や鬼のように、人の予想できない場所・時機に現れたり、姿を消したりすること。行動や所在がつかみにくく、自由自在で予測不能であるさまをいう。人・動物・犯人のほか、出現場所が定まらない物事にも用いる。
由来
中国の思想書『淮南子』の「兵略訓」にある、優れた用兵は「神出而鬼行(神のように現れ、鬼のように行動する)」という趣旨の表現に由来する。『淮南子』は前漢期、紀元前2世紀ごろに編まれたとされる。原義は敵に行動を読ませない軍事上の機略で、のちに「神出鬼没」の形で、出現・消失が予測できない意味として定着した。
備考
本来は用兵・戦術の巧みさをたたえる語だが、現代では行方や出現時期がつかめない人・動物・犯人などに広く使う。「神出鬼没な人」「神出鬼没に現れる」のように用いる。
補足
- 「神出奇没」と書くのは誤り(正しくは「神出鬼没」)。
- 「没」は一般に「ぼつ」と読み、「しんしゅつきもつ」と読まない。
例文
- その写真家は世界各地の秘境に神出鬼没で、次にどこにいるのか誰にも分からない。
- 犯人は防犯カメラの死角を利用して神出鬼没に現れ、捜査を惑わせた。
- 会議中に神出鬼没に通知が届くので、集中できるよう端末を消音にした。
分類
類義語
対義語
- 所在明白
- 一所不動
- 終始一貫