知易行難
読み方:ちい こうなん
意味
知識として物事を理解することは比較的容易だが、実際にそれを行動に移し、最後まで実行することは難しいという意味。理屈を知っているだけでは不十分で、実践には意志・努力・経験が必要であることをいう。
由来
中国古典の「書経」説命中にある「知之非艱、行之惟艱(これを知るはかたきにあらず、これを行うはこれかたし)」に基づく。殷の王・武丁と傅説の問答として伝わる語で、故事の時代設定は紀元前12世紀頃とされるが、「書経」自体の成立・編纂時期には諸説ある。
備考
主に、知識と実践の隔たりを戒める文脈で用いる。「知難行易」は孫文が唱えた、知ることのほうが難しいとする別の思想であり、混同しないよう注意する。
誤用・混同注意
- 「知難行易」と混同しない。「知難行易」は知ることが難しく、行うことは比較的容易だとする別の表現。
- 「智易行難」と「知」を「智」に書き換えるのは誤り。
例文
- 健康的な生活の大切さは誰もが知っているが、毎日続けるとなると知易行難である。
- 研修で学んだ接客の原則を現場で徹底するのは、まさに知易行難だ。
- 環境保護は知易行難になりがちなので、まずはマイバッグを持つことから始めよう。
分類
類義語
- 言易行難
- 知行分離
対義語
- 知行合一
- 知行一致