知小謀大
読み方:ちしょう ぼうだい
意味
自分の知識・見識・能力は乏しいのに、それに見合わない大きな計画や企てを立てること。身の丈を超えた計画を戒め、実力に応じて事に当たるべきだという意味で用いる。
由来
中国の古典『易経』の「繋辞伝」下篇にある「徳薄而位尊、知小而謀大、力小而任重、鮮不及矣(徳が薄いのに地位が高く、知識が乏しいのに大事を企て、力が小さいのに重い任務を負えば、失敗しない者は少ない)」に基づく。「知小而謀大」から「而」を省いて四字熟語化したもの。繋辞伝の成立は戦国時代から前漢初期、紀元前4〜2世紀頃とされるが、諸説ある。
備考
日常会話ではまれで、文章語・教訓的な表現として使われる。他人の力量を低く評価する批判的な語にもなるため、相手に直接用いる際は注意が必要である。
補足
- 「智小謀大」と「智」を用いる誤りがある。典拠および一般的な表記は「知小謀大」。
例文
- 経験の浅い段階で世界市場を独占しようとするのは、知小謀大のそしりを免れない。
- 計画を進める前に、知小謀大になっていないか、必要な知識と人員を点検した。
- 先生は、志を大きく持つこと自体はよいが、準備なしの知小謀大は失敗を招くと諭した。
分類
類義語
- 不自量力
- 分不相応
- 好高騖遠
対義語
- 量力而行
- 自知之明