盗人上戸
読み方:ぬすびと じょうご
意味
盗人には酒を好む者が多い、という古い言い回し。転じて、悪事を働く者は酒好きでもあるという世間の見方・俗説を表す。ただし、酒好きと犯罪を結び付けて一般化する表現であり、現代では事実として用いるより、古いことわざとして扱われることが多い。
由来
明確な初出や成立年は不明である。「盗人」と、酒を好む人をいう「上戸」を組み合わせた日本の俗諺・ことわざで、近世、特に江戸時代(17~19世紀)ごろには用いられ定着していたと考えられる。盗人は酒を好む者が多いという当時の世間的な観察・偏見を表した語である。
備考
「上戸」は酒を好む人、酒に強い人をいう語。犯罪者と酒好きを結び付ける古い固定観念を含むため、現代の実在人物への評価として使う際には注意が必要。
補足
- 「盗人上手」は別の表現であり、「盗人上戸」の表記としては誤り。
- 「上戸」は「じょうご」と読み、「じょうと」などとは読まない。
例文
- 昔から「盗人上戸」といい、盗みを働く者には酒好きが多いと見なされてきた。
- その時代小説では、盗人上戸という古い俗説を踏まえ、酒場に通う泥棒が登場する。
- 酒好きだからといって、安易に盗人上戸などと決めつけるのは偏見である。