百年之計
読み方
ひゃくねん の けい
意味
百年先までを見通して立てる、きわめて長期的で重要な計画のこと。特に、国家の制度、教育、人材育成、企業の基盤づくりなど、一時的な利益ではなく将来にわたる発展を目的とする構想をいう。
由来
「百年之計」そのものは、中国・清代の思想家である龔自珍(きょうじちん)の『乙丙之際塾議(いつへいのさいじゅくぎ)』第十七にある「夫百年之計、莫如樹人(百年の計は、人を育てることに及ぶものはない)」に由来するとされる。成立は道光年間、1825~1826年頃。なお、その背景には『管子』「権修篇」の「終身之計、莫如樹人」という、人材育成を重視する先行表現がある。
分類・構成
備考
「之」は漢文で「の」を表す字。現代日本語では「百年の計」と書くことも多い。実際に百年後だけを指すのではなく、非常に長い将来を見据えた計画という比喩的な表現である。
誤用・混同注意
- 実際に百年後までを厳密に対象とする計画だけを指す語ではなく、非常に長期的な構想をいう。
- 「百年大計」と混同されることがあるが、「百年之計」および「百年の計」も定着した表現である。
例文
- 国の百年之計として、子どもたちが質の高い教育を受けられる制度を整えるべきだ。
- 目先の利益だけを追うのではなく、百年之計の観点から森林を保全する必要がある。
- 新しい研究所の設立は、企業の百年之計を見据えた人材育成策の一つである。
類義語
- 百年大計
- 長期計画
- 遠大な計画
- 長期的展望
対義語
- 短期計画
- 一時しのぎ
- 場当たり的方針