白河夜船
読み方:しらかわ よふね
意味
ぐっすり眠り込んでいて、眠っている間に起こったことや周囲の事情をまったく知らないこと。また、そのような人をいう。単に深く眠る意味だけでなく、「何も知らずにいた」という含みを伴う。
由来
江戸時代初期、安楽庵策伝の笑話集『醒睡笑』(寛永5年・1628年ごろ成立)に見える話に由来するとされる。白河の関を越えたと語る人に「白河に川はない」と言うと、その人が「夜だったので船で渡り、分からなかった」と答えたという笑い話から、熟睡して何も知らない意になった。
備考
「白河」は白河の関で知られる地名。深い眠りのほか、出来事を知らなかったことをユーモラスに言う際に用いる。「夜に船で移動する」という字面どおりの意味ではない。
別表記
- 白河夜舟
補足
- 夜間に船で白河を通ること、という字面どおりの意味に解するのは誤り。
- 「白川夜船」と書かれることがあるが、標準的な表記は「白河夜船」。
例文
- 昨夜は白河夜船で、台風の風が強かったことさえ朝まで知らなかった。
- 会議中に決まったことを彼だけ知らず、まるで白河夜船だった。
- 子どもは白河夜船で眠っていたので、花火の音にも気づかなかった。
分類
類義語
- 熟睡
- 熟眠
- 前後不覚
対義語
- 一睡もせず
- 事情に通じる
- 一部始終を知る