疾悪如仇
読み方
しつあくじょきゅう
意味
悪事や不正を、まるで仇敵であるかのように強く憎み、決して許さないこと。正義感が強く、悪を徹底的に排斥しようとする態度をいう。
由来
中国の史書『後漢書』の「王符伝」に見える句に由来する。後漢末期の思想家・王符について、「悪を仇のように憎んだ」と評した表現である。『後漢書』は南朝宋の范曄が5世紀(432~445年頃)に編纂した。なお、「疾」はここでは病気ではなく「憎む・嫌う」、「如」は「~のように」、「仇」は「かたき」を意味する。
備考
主に文章語・硬い表現として用いる。「悪を憎む正義感」を評価する語だが、文脈によっては、度を越した不寛容さや独善性を示す場合もある。
例文
- 彼は不正を見過ごせず、疾悪如仇の姿勢で内部告発に踏み切った。
- 疾悪如仇の性格は信頼を集める一方、ときには周囲との摩擦を生むこともある。
- その裁判官は疾悪如仇で知られ、汚職に対して厳正な態度を貫いた。
類義語
- 勧善懲悪
- 悪を憎む
- 不正を許さない
対義語
- 悪事容認
- 悪を擁護する
- 善悪不分