環肥燕痩
読み方
かんぴ えんそう
意味
ふくよかな女性にも、ほっそりした女性にも、それぞれ異なる美しさや魅力があること。「環」は豊満な美人とされた楊貴妃(楊玉環)、「燕」は細身の美人とされた趙飛燕を指す。体形や容姿の美しさは一様ではなく、各人に持ち味があるという意味で用いる。
由来
中国・北宋の詩人、蘇軾(1037~1101)の詩「孫莘老求墨妙亭詩」(11世紀後半)にある「短長肥瘦各有態、玉環飛燕誰敢憎(短きも長きも、肥えたるも痩せたるも、おのおの姿あり。玉環と飛燕を誰が憎めようか)」に基づく。玉環は唐代(8世紀)の楊貴妃、飛燕は前漢代(紀元前1世紀ごろ)の趙飛燕をいい、この二人を対照させて生まれた語である。
分類・構成
備考
主に女性の容姿・体形について、ふくよかさと細身のいずれにも美があるという肯定的な文脈で使う。ただし、現代では他人の体形への評価と受け取られ得るため、使用場面には配慮が必要である。
誤用・混同注意
- 「環」を単なる円形の意、「燕」を鳥のツバメの意と解するのは誤りで、それぞれ楊玉環(楊貴妃)と趙飛燕を指す。
- 中国語表記の「环肥燕瘦」をそのまま用いることがあるが、日本語では通常「環肥燕痩」と書く。
例文
- 美の基準を一つに決めつけるのではなく、環肥燕痩、それぞれの個性を尊重したい。
- このブランドは、環肥燕痩の魅力を生かせるよう、幅広い体形に合う服を提案している。
- 二人は対照的な体形だったが、環肥燕痩というように、どちらにも人を引きつける美しさがあった。
類義語
- 燕痩環肥
- 各有所長
- 千姿万態