現当二益
読み方:げんとう にやく
意味
浄土真宗でいう、現世と当来(来世)に受ける二つの利益のこと。阿弥陀仏の本願を信じる者は、現世では正定聚(必ず悟りに至ることが定まった位)に住し、来世には浄土に往生して仏となる、とする教えをいう。
由来
浄土教、特に鎌倉時代(13世紀)に親鸞が『教行信証』などで明らかにした真宗の救済観に基づく仏教語である。「現」は現世、「当」は当来、すなわち未来世、「二益」は二つの利益を表す。現世で正定聚に定まる利益と、当来に往生成仏する利益を合わせていう。
備考
主に浄土真宗の教義用語である。「利益」は「りやく」と読み、物質的なもうけを指さない。「当」は当来、すなわち未来世の意。
別表記
- 現當二益
誤用・混同注意
- 「現当二役」と書くのは誤記で、正しくは「現当二益」。
- 現世で得る利益だけを指す語とするのは不正確で、当来(来世)の往生成仏も含む。
例文
- 浄土真宗では、阿弥陀仏の本願を信じる者は現当二益を受けると説かれる。
- 法話で僧侶は、現当二益とは現世の正定聚と来世の往生成仏に関する教えだと説明した。
- 現当二益を単なる現世利益と混同せず、当来の往生成仏まで含む概念として理解する必要がある。
分類
類義語
- 現益・当益
- 二世安楽
- 現世安穏後生善処