班門弄斧
読み方
はんもん ろうふ
意味
その道の達人・専門家の前で、未熟な者が自分の技量や知識を見せびらかすこと。転じて、専門家に対して知識や技能を教えようとするような、身の程をわきまえない振る舞いをいう。多くは自分の発言や行為をへりくだっていう際に用いる。
由来
中国の伝説的な大工・魯班(ろはん。本名は公輸班)を「班」といい、その家の門前で斧を振るうことから生まれた表現である。斧の名人である魯班の前で斧の腕前を示しても及ばない、というたとえである。明代後期から清代初期にかけての梅之煥(1575年ごろ~1642年)の詩「題李白墓」にある「魯班門前弄大斧」が由来とされ、これが四字に縮められた。
分類・構成
備考
主に文章語で、自分の発言をへりくだる表現、または他人の無分別な振る舞いを批判する表現として使う。「班」は「班長」の班ではなく、魯班を指す。
誤用・混同注意
- 「斑門弄斧」と書くのは誤り。正しくは、魯班の「班」を用いて「班門弄斧」と書く。
- 「班門斧弄」と語順を入れ替えるのは誤り。正しくは「班門弄斧」。
- 単に「専門家が技能を披露すること」という意味ではない。専門家の前で未熟な者が技量をひけらかす、またはそのような行為をへりくだっていう語である。
例文
- この分野の第一人者を前にして私見を述べるのは班門弄斧のそしりを免れないが、あえて提案したい。
- 長年この技術を研究してきた先生に基礎から説明するとは、まさに班門弄斧だった。
- 専門家の皆様を前にした発表は班門弄斧ではありますが、現場で得た知見を報告します。
類義語
対義語
- 自知之明
- 謙遜自重
- 謙虚謹慎