狼吞虎嚥
読み方:ろうどん こえん
意味
狼が物を丸のみし、虎が勢いよくかみ食うように、食べ物を非常に乱暴かつ急いで、むさぼり食うこと。転じて、多くの物を猛烈な勢いで取り込む様子をいうこともあるが、主に食事のしかたについて用いる。
由来
中国で、狼が獲物をのみ込み、虎が獲物にかみついて食べる荒々しい姿にたとえて生まれた語である。特定の故事に基づくというより、中国の古い口語・文学表現として定着したものとされる。明代から清代(14~20世紀初頭)の白話小説などに用例が見られる。日本では「狼呑虎嚥」とも書く。
備考
食べ方が粗野で慌ただしいという批判的な響きを伴いやすい語である。改まった場で他人の食べ方を直接評する際には失礼になりうる。「狼呑虎嚥」も辞書に認められる表記。
別表記
- 狼呑虎嚥
誤用・混同注意
- 「狼呑虎嚥」とも書くが、「呑」と「吞」は字体の違いによる表記であり、意味は同じ。
- 「狼飲虎嚥」とするのは誤り。「吞(呑)」は「のみ込む」の意である。
- 単に「たくさん食べる」という意味ではなく、乱暴にむさぼり食う様子を表す。
例文
- 空腹だった彼は、出された弁当を狼吞虎嚥の勢いで食べ始めた。
- 試合後の選手たちは、用意された食事を狼吞虎嚥と平らげた。
- 時間がないからといって狼吞虎嚥に食べると、のどに詰まらせるおそれがある。
分類
類義語
対義語
- 少食細嚼
- 優雅閑静