独出機杼
読み方
どくしゅつ きじょ
意味
他人の模倣をせず、自分独自の工夫・着想・表現方法を生み出して、独特の境地を開くこと。特に文章・芸術・学問などで、独創的な作風や方法を示す場合に用いる。
由来
中国の歴史書『魏書』祖瑩伝にある「文章は須らく自ら機杼を出だし、一家の風骨を成すべし」という趣旨の言葉に由来する。「機杼」は織機と杼(ひ。糸を通す道具)のことで、そこから作品を作るための工夫・方法をたとえる。『魏書』は北斉の魏収が554年ごろに編纂した。
分類・構成
備考
主に文章・芸術・学問・企画などの独創性をほめる語。「一人で作業すること」や「単に珍しいこと」を指すのではなく、模倣に頼らない独自の工夫や作風をいう。
誤用・混同注意
- 「機杼」を同音の「機序」と書くのは誤り。正しくは「独出機杼」。
- 「独出」を『ひとりで抜け出すこと』と解し、語全体を単独行動の意味で用いるのは不適切。
例文
- この画家は伝統を学びながらも独出機杼の表現を確立した。
- 既存の企画をなぞるだけでなく、独出機杼の発想で市場に新しい価値を示した。
- 彼女の論文は資料の読み方に独出機杼の工夫があり、高く評価された。
類義語
- 自出機杼
- 別出機杼
- 独創一格