狗尾続貂
読み方:くび ぞくちょう
意味
すぐれたもの・地位の高い人の後に、それより著しく劣るものや人を付け加えること。また、立派な先行作品や先人の後を、力量の劣る者が継ぐことをいう。多くは、質の低下を批判的・自嘲的に表す。
由来
中国・西晋(3世紀末〜4世紀初め)の故事に基づく。『晋書』趙王倫伝によると、趙王倫の側近である孫秀が官職を乱発したため、高官の冠飾りに用いる貂(てん)の尾が不足し、代わりに狗(犬)の尾を継ぎ足したという。この「貂不足、狗尾続」の故事から、劣った者・物がすぐれた者・物の後に続く意となった。
備考
「狗」は犬、「貂」はテン(イタチ科の動物)。単に「終わりが悪い」という意味の「竜頭蛇尾」とは異なり、優れたものの後に劣ったものを付け加えることに重点がある。
別表記
- 狗尾續貂
補足
- 「竜頭蛇尾」と同義ではない。狗尾続貂は、すぐれたものの後に劣ったもの・人を続ける意である。
- 「貂」を「豹」などと書き誤らないよう注意する。
例文
- 名作の続編は前作に及ばず、狗尾続貂のそしりを免れなかった。
- 寄稿者をむやみに増やせば、雑誌全体が狗尾続貂になりかねない。
- 偉大な先代の後を継いだ彼は、狗尾続貂と評されぬよう、改革に力を尽くした。
分類
類義語
- 濫竽充数
- 蛇足