狐埋狐搰
読み方:こ まい こ こつ
意味
仲間・同類の者どうしが互いに妨害し合い、せっかく進めている事柄を壊してしまうため、結局は成功しないこと。狐が埋めたものを別の狐が掘り返す、というたとえである。
由来
中国の古典『国語』の「呉語」にある「狐埋之而狐搰之、是以無成功也(狐これを埋め、狐これを掘る。これによって成功がない)」に基づく。『国語』は春秋時代の諸国の言説を収めた書で、戦国時代の前4〜前3世紀頃に成立したと考えられている。狐が埋めた物を別の狐が掘り返すため物事が成就しない、という意味から生じた。
備考
「搰」は「掘る」の意をもつ難字。仲間内の対立や相互妨害を批判的にいう、文章語的で使用頻度の低い表現である。狐の実際の習性を述べた語ではない。
誤用・混同注意
- 「搰」を同義の「掘」に置き換えて「狐埋狐掘」と書くことがあるが、原典に基づく表記は「狐埋狐搰」。
- 狐が自分で埋めて自分で掘り返す意味と捉えるのは不正確で、別の狐どうしが互いの行為を妨げるたとえである。
例文
- 部署内で狐埋狐搰のように提案をつぶし合っていては、新事業は前に進まない。
- 選挙を前に同じ陣営が狐埋狐搰を繰り返した結果、支持を失ってしまった。
- 共同研究では狐埋狐搰を避け、役割を分担して互いの成果を生かすべきだ。
分類
類義語
- 内輪もめ
- 足の引っ張り合い
- 同族相争