物極必反
読み方:ぶっきょく ひっぱん
意味
物事は一方へ極端に進み、極限に達すると、必ず反対の方向へ転じるということ。繁栄が衰退に変わったり、厳しすぎる方針が反発を招いたりするように、行き過ぎた状態は長く続かず変化する、という道理を表す。
由来
中国の思想書『鶡冠子』の「環流」にある「物極則反、命曰環流(物極まれば則ち反る、これを環流と名づく)」に基づく。『鶡冠子』は戦国時代末から前漢期(前3~前2世紀ごろ)に成立・編纂されたと考えられるが、著者や正確な成立時期には諸説ある。「則反」を「必反」として四字熟語化したもの。
備考
「物極まれば必ず反る」とも訓読する。好況と不況、繁栄と衰退など、物事の盛衰や循環を論じる硬い表現である。必ず起こるという科学的法則ではなく、経験則・思想として用いる。
誤用・混同注意
- 「物極必返」と書くのは誤り。正しくは「反」。
- 「物極則反」は出典に見られる表現であり誤字ではないが、定着した四字熟語の形は「物極必反」。
- 「ものきょくひっぱん」ではなく、一般に「ぶっきょくひっぱん」と読む。
例文
- 市場の熱狂が行き過ぎているので、物極必反でいずれ調整局面を迎えるだろう。
- 規則を厳格にしすぎれば現場の反発を招く。まさに物極必反である。
- どれほど栄えた組織でも変化を怠れば衰える。歴史には物極必反の例が少なくない。