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牝鶏司晨

読み方:ひんけい ししん

意味

雌鶏が夜明けを告げる意から、本来は男性が担うべきと考えられていた政治・家政などに女性が介入して実権を握ること。また、それによって家や国が乱れるという、古い男性中心的な考え方を表す語。現在では女性蔑視的な含みがあるため、歴史的文脈以外での使用には注意を要する。

由来

中国の古典「書経」周書・牧誓にある「牝雞無晨。牝雞之晨、惟家之索(牝鶏は朝を告げない。牝鶏が朝を告げれば、それは家の滅びである)」に基づく。周の武王が、殷の紂王が妲己の言葉に従って政治を乱したことを非難した句とされる。成立は紀元前11世紀ごろの出来事を伝える中国古典に由来する。

備考

女性が権力を持つことを家や国の乱れと結び付ける、古い性別役割観に基づく語。現代では女性蔑視的・差別的に受け取られ得るため、主に古典の解説や歴史的な批判表現として用いる。

別表記

  • 牝雞司晨

誤用・混同注意

  • 「めんどりししん」と読むのは一般的ではない。四字熟語としての標準的な読みは「ひんけいししん」。
  • 女性が政治に関わること一般を否定する語として無自覚に用いると、女性蔑視的な表現となる。

例文

  • 史料には、王が后の言葉だけを信じて政治を行ったことを、牝鶏司晨であるとして批判する記述が見られる。
  • その評論は女性の活躍を牝鶏司晨と決めつけており、現代の価値観からは問題がある。
  • 牝鶏司晨という表現には、女性が政治に関わることを否定的に見る古い社会観が表れている。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字