牛刀小試
読み方:ぎゅうとう しょうし
意味
優れた才能や大きな実力をもつ人が、本格的な仕事に取りかかる前に、小さな仕事などでその力の一部を試しに発揮すること。また、才能の片鱗を示すこと。
由来
北宋の詩人・蘇軾(1037~1101)の詩「送欧陽主簿赴官韋城」にある「欲来小邑試牛刀(小さな町に来て、牛を切る大きな包丁を試そうとする)」に基づくとされる。「牛刀」は本来、牛を切り分ける大きな包丁であり、大きな才能を表す。なお、「牛刀」の比喩には『論語』陽貨篇の「割鶏焉用牛刀」という故事も関係する。
備考
やや文章語的で、日常会話では多用されない。「大きな才能を小事に使って無駄にする」という批判的な意味よりも、実力の一端を試しに示す意味で用いる。
誤用・混同注意
- 「実力をすべて発揮する」という意味ではない。小さな機会に、実力の一部を試しに示す意である。
例文
- 新人賞を受賞した作家が短編を発表し、まずは牛刀小試としてその筆力を示した。
- 彼にとって今回の社内コンテストは牛刀小試にすぎず、本来の実力はもっと高い。
- 若手研究者は小規模な発表会で牛刀小試を行い、その後に大きな国際会議へ挑んだ。