無為無能
読み方:むい むのう
意味
何もしないでいること、また、役に立つ能力や才能がないことをいう。人や組織が消極的で、仕事をする力・手段にも乏しいという、強い批判的な意味合いで用いられる。
由来
「無為(何もしないこと・なすべきことをしないこと)」と「無能(能力がないこと)」を重ねた語である。「無為」自体は中国古典の道家思想にも見られる語だが、「無為無能」という四字熟語としての成立時期や、特定の典拠は明確ではない。近代以降の日本語でも、消極的で能力のない人物・組織を評する語として用いられてきた。
備考
人や組織を厳しく非難する語であり、日常会話で他者に直接向けると侮辱的になりうる。「無為」は道家思想では「作為に偏らず自然に従う」意もあるが、本語では主に無活動・無策の意で使う。
別表記
- 無爲無能
誤用・混同注意
- 「無為」を道家思想上の「自然に任せ、無理な作為をしない」という肯定的な意味だけで解釈するのは不適切である。この語では、何もせず能力もないという否定的な意味になる。
例文
- 問題を先送りにするだけの無為無能な行政では、住民の信頼を得られない。
- 彼を無為無能だと決めつける前に、十分な仕事の機会が与えられていたかを考えるべきだ。
- 危機に際して指導部が無為無能のままでは、被害はさらに拡大する。
分類
類義語
- 無能無才
- 無為徒食
対義語
- 有為有能