無始無終
読み方:むし むしゅう
意味
始まりがなく、また終わりもないこと。時間・宇宙・真理などが永遠に存在し続けることをいう。特に仏教では、衆生が生死を繰り返す輪廻には最初の起点を定められない、という考え方を表す場合がある。
由来
仏教語に由来する語で、「無始」は始まりがないこと、「無終」は終わりがないことを表す。中国で漢訳された仏典や仏教思想の中で、輪廻・生死・仏性などの時間的な限りのなさを説く表現として用いられ、日本にも仏教語として伝わった。特定の初出文献や成立年代は明確ではない。
備考
日常会話では多用されず、仏教・哲学・文学的な文脈で使われることが多い。「ただ非常に長い」のではなく、始点も終点もないという強い意味をもつ。
補足
- 単に「非常に長く続く」の意味だけで用いると、「始まりも終わりもない」という本来のニュアンスが弱くなる。
- 「無終無始」と語順を逆にする形は一般的ではない。
例文
- 仏教では、生死輪廻を無始無終の流れとして捉えることがある。
- 彼は宇宙を無始無終の存在であるかのように語った。
- 無始無終の時間を前にすると、人間の一生は一瞬のように思える。
分類
類義語
- 永遠無窮
- 無窮無尽
- 永劫
対義語
- 有始有終
- 有限