炊金饌玉
読み方:すいきん せんぎょく
意味
非常にぜいたくで、豪華な料理・食事のこと。「金を炊き、玉を食膳に供する」ほど、貴重なものを惜しみなく用いるという誇張した表現からいう。実際に金や玉を料理する意味ではない。
由来
中国・唐代初期、7世紀後半の詩人・駱賓王(らくひんおう)の「帝京篇」にある「炊金饌玉待鳴鐘」に基づく。都の貴族・富豪が、金や玉にたとえられるほど高価な食材を用いた豪奢な食事を整え、食事の鐘を待つさまを詠んだ句である。
備考
日常会話ではあまり用いない文語的・漢文調の語。主に豪華な「料理」や「食事」を形容する。「饌」は食膳に供することを表し、読みは「せん」。
誤用・混同注意
- 「饌」を「餐」や「撰」と書き換えるのは一般的な表記ではない。
- 「金」や「玉」を実際の食材として用いる意味だと解するのは誤りで、貴重で豪華な食事のたとえである。
例文
- その宴では炊金饌玉の料理が並び、招待客を驚かせた。
- 王侯貴族の炊金饌玉の暮らしを描いた歴史小説を読んだ。
- 旅先で炊金饌玉のもてなしを受けたが、私は素朴な郷土料理にも心をひかれた。
分類
類義語
対義語
- 粗衣粗食
- 粗食淡飯