炊臼之夢
読み方:すいきゅう の ゆめ
意味
妻に先立たれること、または妻の死を予兆する夢をいう。とくに、夫が愛する妻を亡くした悲しみを、古風で格調高く表す語である。
由来
中国・西晋時代(3世紀後半)の荀勖にまつわる故事による。荀勖が「臼で飯を炊く」夢を見て夢占いを求めたところ、妻を失う前兆だと解された。その後、実際に妻が亡くなったとされる。『晋書』荀勖伝に見える。故事の正確な発生年は不明。
備考
現代の日常会話ではほとんど用いない文語的な表現。本来は夫が妻を亡くす場合を指し、単なる悪夢や失恋の意味ではない。
別表記
- 炊臼の夢
補足
- 単に「奇妙な夢」や料理に関する夢を指す語ではない。
- 本来の用法は、夫が妻に先立たれることをいう。
例文
- 彼は愛妻に先立たれ、炊臼之夢の悲しみを抱えて暮らした。
- 追悼文には、夫が味わった炊臼之夢が格調高く描かれている。
- 古典の講義で先生は、荀勖の故事を炊臼之夢として紹介した。
分類
類義語
- 喪妻
- 鼓盆之嘆
- 断弦之悲