漸入佳境
読み方:ぜんにゅう かきょう
意味
物事が進むにつれて、だんだんと面白くなったり、内容が深まったりして、最も興味深い段階に近づくこと。「佳境」は景色・場面・内容などの最も優れた部分、見どころをいう。
由来
中国・南朝宋の逸話集『世説新語』の「排調」篇に由来する。東晋の画家・顧愷之が甘蔗(サトウキビ)を先端ではなく末のほうから食べ、「漸入佳境(次第に佳境へ入る)」と答えたという故事である。『世説新語』は5世紀前半ごろに劉義慶が編んだとされる。
備考
主に小説・映画・演劇・試合・議論など、展開が進むにつれて興味や緊張感が高まる場面に用いる。「佳境に入る」ともいう。「漸」は「次第に」の意なので、「次第に漸入佳境」は意味が重なりやすい。
補足
- 「漸入」は「ざんにゅう」ではなく、通常「ぜんにゅう」と読む。
- 「佳境」は単なる終盤ではなく、最も面白い・見どころのある段階を指す。
- 「次第に漸入佳境となる」は、「次第に」と「漸」が意味的に重複しやすい。
例文
- この小説は序盤こそ静かだが、中盤から漸入佳境の趣を見せる。
- 交渉は何度も難航したものの、双方が譲歩案を示してから漸入佳境となった。
- 大会は準決勝に入り、試合内容も漸入佳境を迎えている。
分類
類義語
- 佳境に入る
- 興趣横生
- 面白さが増す
対義語
- 尻すぼみ
- 竜頭蛇尾
- 失速