渭樹江雲
読み方:いじゅ こううん
意味
遠く離れている友人どうしが、互いに相手を懐かしく思い、心を寄せ合うこと。離れていても変わらない友情や、友を思う切ない気持ちをいう。
由来
中国・唐代の詩人、杜甫(712~770)が友人の李白を思って詠んだ詩「春日憶李白」にある「渭北春天樹、江東日暮雲」に基づく。天宝年間(8世紀中頃、746年頃とされる)に作られた詩で、渭水北岸の木と江東の夕雲を、離れた友を思う景として表したことから生まれた。
備考
日常会話ではあまり用いられず、漢詩・手紙・文章語で見られる雅語である。単に離れていることではなく、離れていても友を慕う気持ちに重点がある。
誤用・混同注意
- 「渭」を「胃」と書く誤記に注意。
例文
- 海外赴任中の旧友から手紙が届き、二人は渭樹江雲の思いを深めた。
- 大学卒業後は別々の土地で暮らしているが、私たちは今も渭樹江雲の友情で結ばれている。
- その詩には、遠くの友を案じる渭樹江雲の情が静かに込められている。
分類
類義語
- 雲樹之思
- 離愁別恨
- 懐友之情
対義語
- 形影不離
- 朝夕相処