海千山千
読み方:うみせん やません
意味
世の中の表も裏も知り尽くし、経験を積んでいて、ずる賢く抜け目がないこと。また、そのような人。単に経験豊富というより、相手を出し抜くような老獪さ・したたかさを含んで用いられることが多い。
由来
「海に千年、山に千年住んだ蛇は竜になる」という日本の言い伝えに由来するとされる。海でも山でも長年を過ごした蛇ほど年を経て知恵を得る、というイメージから、世間の経験を積み裏表に通じた人をいうようになった。正確な初出や成立時期は明らかではないが、古くから使われてきた日本の慣用表現である。
備考
人の老練さを評価する場合もあるが、「ずる賢い」「食えない」といった否定的な響きを伴いやすい語である。目上の人への直接的な評としては注意が必要。
補足
- 単に「経験豊富で優秀」という褒め言葉としてのみ解釈するのは不正確で、老獪さ・抜け目なさの含みがある。
- 「海千山戦」などと書くのは誤り(正しくは「海千山千」)。
例文
- あの交渉相手は海千山千の人物だから、契約書の細部まで慎重に確認しよう。
- 政治の世界で長く生き残った彼女は、海千山千の強者として知られている。
- 彼は海千山千の商人に見えるが、約束だけは必ず守る人だ。
分類
類義語
- 老獪
- 狡猾
- 百戦錬磨
- 古狸