浮雲朝露
読み方
ふうん ちょうろ
意味
空に浮かぶ雲と、朝には消えやすい露のように、人の命・人生・世の栄華などがきわめて短く、移ろいやすくはかないことのたとえ。特に、人生や栄枯の無常をいう。
由来
中国の歴史書『周書』の「蕭大圜伝」に見える「人生は浮雲朝露のごとし」という趣旨の句に基づく。蕭大圜は6世紀の南朝梁の皇族であり、『周書』自体は唐代の貞観10年(636年)ごろに編纂された。浮かんでは消える雲と、朝日で消えやすい露を、人の世のはかなさになぞらえた語である。
分類・構成
備考
日常会話よりも、文章語・文学的な文脈で用いられる硬い表現。個人の命だけでなく、名誉・財産・権勢・王朝の栄華などの無常を述べる際にも使う。
誤用・混同注意
- 「うきぐもあさつゆ」と訓読するのは、四字熟語としての標準的な読みではない。標準的な読みは「ふうんちょうろ」。
例文
- 大病を機に、地位や財産も浮雲朝露にすぎないと彼は感じた。
- かつて栄えた王朝の跡を訪れると、その繁栄が浮雲朝露であったことを思わずにはいられない。
- 作者は散りゆく花を通して、人生の浮雲朝露を静かに詠み上げた。