洗耳恭聴
読み方
せんじ きょうちょう
意味
相手の話や教えを、耳を澄ませて謹んで聞くこと。ぜひ聞かせていただきたいという敬意や強い期待を表す、非常に改まった表現である。講演・訓話・意見・高説などを聞く場面で用いる。
由来
「洗耳」は、中国・西晋の皇甫謐が3世紀後半ごろに編んだとされる「高士伝」の許由の故事に基づく。堯が許由に帝位を譲ろうとしたところ、許由はその話を聞いた耳が汚れたとして潁水で耳を洗ったという。「恭聴」は「謹んで聞くこと」であり、両語を合わせて、耳を清めて敬意をもって聞く意となった。
分類・構成
備考
「洗耳」は本来、俗世の話を聞いて耳が汚れたとして洗う故事をいう。現在の熟語では「耳を清めて謹んで聞く」意で用いる。日常会話では硬く、挨拶文・文章語・改まった場面に適する。
誤用・混同注意
- 「洗耳傾聴」と書くのは一般に誤りで、標準的な表記は「洗耳恭聴」。
- 「洗耳敬聴」とするのも誤記で、「恭聴」を用いる。
例文
- 本日は先生のご高説を、洗耳恭聴いたします。
- 出席者は、第一人者による新説の講演を洗耳恭聴した。
- 会長の経験に基づく助言を洗耳恭聴し、今後の仕事に生かしたい。
類義語
- 傾聴
- 拝聴
- 謹聴
- 耳を傾ける
対義語
- 馬耳東風
- 聞き流す
- 聞而不聞