泥中之蓮
読み方:でいちゅう の はす
意味
汚れた泥の中から生えても、美しい花を咲かせる蓮のように、悪い環境や俗世に身を置きながらも、その影響に染まらず、清く正しく生きる人・あり方のたとえ。
由来
中国で後秦の鳩摩羅什が406年ごろに漢訳したとされる仏典『維摩経(維摩詰所説経)』仏道品の、「蓮華は高原の乾いた地には生えず、低く湿った泥の中に生じる」という趣旨に由来する。泥から生じながら泥に染まらない蓮を、清浄な人格の象徴とした表現である。
備考
一般には「泥中の蓮」と表記されることも多い。蓮は仏教で清浄・悟りの象徴であり、主に人格や生き方をほめる文脈で用いる、やや文語的な表現である。
別表記
- 泥中の蓮
例文
- 不正が横行する業界にあっても、彼は公正さを貫く泥中之蓮のような人物だ。
- 周囲に流されず誠実に職務を果たす彼女を、同僚たちは泥中之蓮とたたえた。
- 困難で荒んだ環境に育ちながらも他者への思いやりを失わない姿は、まさに泥中之蓮である。
分類
類義語
対義語
- 同流合汚
- 自堕落