沽名釣誉
読み方:こめい ちょうよ
意味
自分の実力や公益よりも、世間での名声・評判を得ることを目的として行動すること。「沽」は名を売り込む、「釣」は誉れを釣り上げる意で、打算的に名誉を求める態度を非難していう。
由来
中国の古典『管子』の「法法」篇に見える「釣名」「沽名」の考え方に基づく語とされる。「沽」は売る・値をつける、「釣」は釣り上げる意で、名声や称賛を得ようと策することを表す。『管子』は管仲(紀元前7世紀)に仮託されるが、書物の成立は主に戦国時代から前漢期(おおむね紀元前4~2世紀)と考えられている。
備考
多くは否定的な文脈で用いる。「名声を得る」こと自体を非難する語ではなく、実質を伴わず、自己宣伝や評判目当てで振る舞う点を批判する語である。
別表記
- 沽名釣譽
誤用・混同注意
- 「釣」は「つり」ではなく、ここでは「ちょう」と読む。
- 単に名誉を得る努力を指すのではなく、打算的・見せかけの売名を非難する意味を含む。
例文
- 彼は社会貢献を掲げているが、実際には沽名釣誉に走っているだけだと批判された。
- 政治家には、短期的な人気を得るための沽名釣誉ではなく、長期的な視野に立った政策が求められる。
- 寄付は沽名釣誉のためではなく、支援を必要とする人々のために行うべきだ。
分類
類義語
- 売名行為
- 名聞利養
- 追名逐利