河東獅吼
読み方
かとう しこう
意味
妻が激しいやきもちを焼き、夫を厳しく叱りつけること。また、そのように嫉妬深く気の強い妻をいう。獅子のほえる声にたとえ、妻の怒鳴り声・叱責の激しさを表す語。
由来
北宋の詩人・蘇軾(1037~1101)が11世紀後半に詠んだ「寄呉徳仁兼簡陳季常」に由来する。友人の陳季常は、河東出身の妻・柳氏を恐れていたとされ、蘇軾は妻の怒声を「河東獅子吼(河東の獅子のほえ声)」とからかった。日本では「河東獅吼」の四字で用いる。
分類・構成
備考
女性や妻を嫉妬深く恐ろしい存在として描く、古い時代のユーモアを含む表現である。現代では性別による固定観念を助長しうるため、特定の人を評する際には慎重な使用が望ましい。
誤用・混同注意
- 「獅子吼」は本来、仏が力強く説法することをいう仏教語でもあるが、「河東獅吼」では妻の激しい叱責をたとえる意味である。
- 中国の原詩では「河東獅子吼」と五字で表されるが、日本の四字熟語としては「河東獅吼」が一般的である。
例文
- 帰宅が遅れた夫に対する彼女の叱責は、まさに河東獅吼だった。
- 飲み会のことを隠していたのがばれ、河東獅吼を浴びることになった。
- この語は、妻を河東獅吼と呼ぶことで、嫉妬や怒りの激しさを獅子のほえる声にたとえた表現である。
類義語
- 嫉妬深い妻
- 悍妻
- 鬼嫁
対義語
- 良妻賢母
- 内助の功