池魚堂燕
読み方:ちぎょ どうえん
意味
自分には直接の責任や関係がないのに、周囲で起こった争い・災害・事件などに巻き込まれ、被害や災難を受けること。また、そのような無辜の人々をいう。
由来
中国・清代の孔尚任(1648~1718)による戯曲「桃花扇」の「帰山」に見える語。1699年(康熙38年)ごろ成立した同作の「池魚堂燕一時焼」という表現に基づく。池の魚や堂に巣を作る燕までが周囲の大きな災厄に巻き込まれるイメージから、罪のない者が連座的に被害を受ける意を表す。
備考
文章語・漢文調の硬い表現で、日常会話ではあまり用いない。「池魚籠鳥」は自由を失い束縛された境遇をいう語であり、無関係な災難に巻き込まれる意の「池魚堂燕」とは異なる。
補足
- 「池魚籠鳥」と混同しない。池魚籠鳥は池の魚と籠の鳥になぞらえ、自由を奪われた境遇をいう。
- 「堂燕」を「どうつばめ」などと訓読せず、通常は「どうえん」と読む。
例文
- 戦乱が町を覆い、政治とは無関係の住民まで池魚堂燕のように被害を受けた。
- 大企業の不祥事による取引停止で、下請け業者が池魚堂燕の災いに遭った。
- 再開発計画の中止により、周辺の商店も池魚堂燕となって営業機会を失った。
分類
類義語
- 池魚之殃
- 飛来横禍
- 巻き添え
- とばっちり