氷炭相愛
読み方
ひょうたん そうあい
意味
氷と炭火のように、本来は性質が正反対で両立しにくいもの同士が、互いに親しみ合い、仲よくすること。特に、対立すると考えられていた人・立場・考え方などが、意外にも協力・共存することをいう。
由来
「氷炭」は氷と炭火を指し、冷たい氷と熱い炭火は本来相いれないもののたとえである。中国古典には「氷炭不同器」「氷炭不相容」など、両立しないことを表す言い回しが見られる。「氷炭相愛」はその対照的なイメージに「相愛(互いに愛し合う)」を結び付け、相反するものが親しくするという逆説的な意味を表した語である。成立時期・特定の典拠は明確ではない。
分類・構成
備考
「氷炭相容れず」とは反対に、相反するものが親しくするという意で用いる。かな表記では「ひょうたん」となるが、植物の「瓢箪」とは関係がない。日常会話より文章語・比喩表現として使われる。
誤用・混同注意
- 「氷炭相容れず」と混同し、相いれない・対立するという意味で用いるのは誤り。
- 読みを植物名と同じ語として捉え、「瓢箪相愛」と書くのは誤り。正しくは「氷炭相愛」。
例文
- 犬猿の仲だった二人が同じ目標のために手を組んだとは、まさに氷炭相愛である。
- 保守派と革新派が互いの長所を認めて協力する姿は、氷炭相愛の好例といえる。
- 伝統技術と最新技術が氷炭相愛のように結び付き、新しい製品が生まれた。
類義語
- 水火相済
- 異質同居
- 和衷共済
対義語
- 氷炭不同
- 水火不容
- 犬猿之仲