機事不密
読み方:きじ ふみつ
意味
重要な計画や国家・組織に関わる機密を厳重に秘密にしておかなければ、情報が漏れて害や失敗を招くということ。「機事」は機密を要する重大な事柄、「不密」は秘密を守らないことをいう。
由来
中国古典の『易経』「繋辞上伝」にある「幾事不密、則害成(幾事密ならざれば、すなわち害成る)」に基づく。『繋辞伝』は戦国時代末から前漢初期(おおむね紀元前3~2世紀ごろ)に成立したと考えられている。原文の「幾事」は微妙で重大な事柄・機密事項を指し、日本では「機事不密」の表記で四字熟語として定着した。
備考
主に組織の機密、交渉、作戦、重要な計画について用いる硬い表現。「不密」は単に人付き合いが疎遠という意味ではなく、秘密保持が不十分であることを指す。
誤用・混同注意
- 「不密」を「連絡や人間関係が密でない」という意味に解するのは誤り。ここでは秘密を守らず情報が漏れることをいう。
- 出典の原文は「幾事不密、則害成」であり、「機事不密」は日本で定着した表記である。
例文
- 新製品の開発計画は機事不密にならないよう、関係者以外には開示しない。
- 交渉の内容を軽々しく話せば機事不密となり、会社に損害を与えかねない。
- 歴史上、多くの作戦が機事不密によって敵に察知され、失敗に終わった。
分類
類義語
- 機密漏洩
- 秘密漏洩
- 口が軽い
対義語
- 秘密保持
- 秘密厳守
- 口外無用