樹大招風
読み方
じゅだい しょうふう
意味
大きく育った木ほど強い風を受けやすい、という意味から転じて、地位・名声・勢力などが大きく目立つ人ほど、他人のねたみや批判、攻撃を受けやすいことのたとえ。
由来
明代中国の長編小説『西遊記』に見える語。第33回の「樹大招風、風撼樹。人為名高、名喪人(木が大きければ風を招き、名声が高ければその名が人を滅ぼす)」という趣旨の句に由来する。『西遊記』は伝統的に呉承恩作とされ、16世紀、概ね1590年代に刊行された。
分類・構成
備考
主に、名声や権力を得た人が周囲からねたみ・非難・攻撃を受ける状況に用いる。単に「有名である」という中立的な意味ではなく、目立つことに伴う不利益の含みがある。
誤用・混同注意
- 「樹大風招」や「大樹招風」と語順を入れ替えない(正しくは「樹大招風」)。
- 「じゅうだいしょうふう」とは読まず、「じゅだいしょうふう」と読む。
例文
- 新進気鋭の社長は注目を集める一方、樹大招風で根拠のないうわさにも悩まされた。
- 改革を進めるには反発も避けられない。樹大招風というように、目立つ存在には批判が集まりやすい。
- 彼女が受賞後に厳しい批評を受けたのは、ある意味では樹大招風ともいえる。
類義語
対義語
- 韜光養晦
- 謙虚低調