業障深重
読み方:ごうしょう じんじゅう
意味
過去世から現在までの悪い行い(悪業)の報いによって生じた障り・苦しみが、非常に深く重いこと。仏教では、人が迷いや苦しみから離れにくい状態を、自らの業によるものとして表す。
由来
平安中期、源信が永観3年(985年)に著した浄土教の書『往生要集』に見られる仏教語とされる。「業障」は過去の悪業によって生じる障害、「深重」は深く重いことをいう。中国仏教の業・障の思想を背景に、罪深い凡夫のあり方を表す語として用いられてきた。
備考
主に仏教・浄土教の文脈で用いる硬い語。単なる失敗や不運の意味ではない。現代では他人を断罪する語として軽々しく使わず、宗教的・文学的な文脈で理解するのが望ましい。
誤用・混同注意
- 「深重」を「しんじゅう」と読むのは誤りで、標準的な読みは「じんじゅう」。
- 単に「業務上の障害が大きい」という意味で用いるのは不適切。本来は悪業による宗教的な障りを指す。
例文
- 源信は、人間を業障深重の凡夫として捉え、阿弥陀仏の救いを説いた。
- 彼は自らを業障深重の身であると省みて、日々の行いを改めようとした。
- この作品では、主人公が業障深重の苦しみから救済を求める姿が描かれている。
分類
類義語
対義語
- 業障消滅
- 罪障消滅