罪業深重
読み方:ざいごう しんじゅう
意味
過去世または現世で行った悪行による悪い業(ごう)が、非常に深く重く積み重なっていること。また、そのような罪深い人・身のあり方をいう仏教語。「罪業」は悪い行為とその報い、「深重」は深くて重い意である。
由来
浄土教の経典である観無量寿経に基づく仏教語である。観無量寿経は、南朝宋の5世紀ごろに畺良耶舎(きょうりょうやしゃ)が漢訳したと伝えられる。悪業を重ねた凡夫であっても、仏の慈悲によって救済・往生が可能であるという浄土教の思想的背景の中で用いられてきた。
備考
主に仏教・浄土教の文脈で使われる語で、現代の日常会話ではまれ。人を一方的に「罪深い」と断罪する語としてではなく、煩悩を抱える凡夫という宗教的な自己認識を表す場合が多い。
誤用・混同注意
- 「罪業」を「ざいぎょう」と読まない。仏教語では「ざいごう」と読む。
- 「深重」を「しんちょう」や「じんじゅう」と読まない。正しくは「しんじゅう」。
- 単に犯罪の重さを表す一般語と誤解しやすいが、本来は悪業とその報いに関する仏教語である。
例文
- 浄土教では、罪業深重の凡夫も阿弥陀仏の救いの対象であると説かれる。
- 彼は自らを罪業深重の身であると省みて、日々の行いを改めようとした。
- この文章の「罪業深重」は、他人を非難する語ではなく、人間の煩悩や過ちを深く見つめる仏教的な表現である。
分類
類義語
- 罪障深重
- 罪悪深重
- 悪業深重
対義語
- 善根功徳
- 罪障消滅